WEB予約
電話(外来・問合せ)
電話(訪問歯科・送迎)
アクセス
インスタ

訪問歯科

訪問歯科で摂食・嚥下障害を改善 嚥下機能低下のリスクと対策

嚥下機能の低下は、特に高齢者に多くみられるケースが多く、食事の際に飲み込みにくさを感じたりむせたりする症状が現れます。
そのような症状が出ても、歯科医院への通院が困難で、十分な訓練・リハビリが出来ず、誤嚥による肺炎などの合併症を引き起こす危険性もあります。
今回は、摂食・嚥下障害のリスクや、訪問歯科で行う嚥下リハビリテーションの重要性や内容について解説します。

1. 嚥下機能低下のリスクとリハビリの重要性

嚥下とは「食べ物や飲み物を口から食道へ送り込む一連の動作」のことです。
加齢や病気によりこの機能が低下すると、様々なリスクが生じます。

嚥下機能低下のリスク

嚥下機能が低下することで、誤嚥性肺炎や栄養不足や脱水などの原因となります。
食べ物や唾液が誤って気管に入ることで引き起こされる誤嚥性肺炎は、特に高齢者に多く、重症化すると命に関わることもあります。
また、食べることが困難になると食事量が減少し、栄養不足や脱水症状が起こりやすくなります。免疫力の低下の可能性もあります。

リハビリの重要性

嚥下機能低下を放置すると、誤嚥や摂食障害などのリスクが高まります。そのため、早期からのリハビリが非常に重要です。
訪問歯科では、患者さんの状態に合わせた嚥下リハビリを行い、嚥下機能の改善をサポートします。
 
 

2. 歯科で受けられる摂食・嚥下障害の検査とは

摂食・嚥下障害を改善するには、現在の嚥下機能の状態を正確に把握することが重要です。

<嚥下スクリーニング検査>

簡易的に嚥下機能の状態を確認する検査です。主に口腔内の筋力や飲み込む力を評価します。
代表的なスクリーニング検査には以下のようなものがあります。

①喉頭挙上検査

嚥下動作の際、喉頭(のど仏)が上方向に動きます。機能が正常な場合、唾液を飲み込む時の喉頭の動きは約1~2cm程度とされています。この挙上が確認できない場合、嚥下機能の低下が疑われます。

②改訂水飲みテスト

3mlの冷水を飲んでもらい、嚥下動作の滑らかさやむせ込みの有無、呼吸の変化などを確認します。この結果をもとに、嚥下機能の状態を評価します。

③反復唾液嚥下テスト(RSST)

30秒間に何回唾液を飲み込めるかを測定する方法です。一般的に高齢者の場合、30秒で3回以上唾液を飲み込めることが正常とされています。これを下回る場合は嚥下機能の低下が疑われます。

④頸部聴診法

首の部分に聴診器を当てて、嚥下音(飲み込む際の音)やその前後の呼吸音を確認します。この検査は食事中にも実施ができ、飲み込みの状態や嚥下障害の兆候を推測することができます。
 
 

3. 訪問歯科で行う嚥下リハビリテーションの内容とは?

訪問歯科では、患者さんの状態に合わせた嚥下リハビリテーションを行います。
ここでは、訪問歯科で実施される主なリハビリ内容について解説します。

①口腔周囲の機能訓練(間接訓練)

食事を伴わないリハビリで、口や舌、喉の筋肉を鍛え、嚥下機能の回復を目指します。
唇や舌を動かす口腔体操や、舌のトレーニング、「あ・い・う・え・お」などの発音を繰り返し、喉や舌の動きのトレーニングなどがあります。

②嚥下訓練(直接訓練)

食べ物や飲み物を実際に用いて、食事の際の姿勢の指導、食形態の調整など練習を指導します。

③嚥下機能向上のための口腔ケア

嚥下機能の維持・向上には、口腔内の清潔さを保つことも欠かせません。訪問歯科では、口腔内の清掃、義歯の調整・清掃などを行います。
 
 

4. 嚥下機能を維持するための自宅でできるトレーニング

嚥下機能を維持し、さらなる低下を防ぐためには、リハビリを続けることが重要です。
訪問歯科で行われるリハビリに加えて、日常生活の中でも自宅でできる簡単なトレーニングを取り入れることが効果的です。

➀口の周りの筋肉を鍛える

口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発音することで、口の周りの筋肉を鍛えることができます。
これにより、嚥下の際に必要な筋肉を強化し、スムーズな飲み込みをサポートします。

➁舌の運動

舌を上下左右に動かしたり、舌を口の上で回したりすることで、舌の筋力を強化できます。
舌の筋力は嚥下において非常に重要な役割を果たしますので、定期的にトレーニングを行うことが推奨されます。

➂食事の工夫

食事を柔らかくし、飲み込みやすい形に整えることが自宅でできる対策のひとつです。
例えば、スープにとろみをつける、食事を小さく切る、噛みやすいものを選ぶなど、嚥下しやすい工夫をすることが重要です。

➃水分摂取の管理

喉の乾燥を防ぐために、こまめに水分を摂取することも大切です。
 
嚥下機能の低下は、高齢者にとって大きなリスクを伴う問題ですが、訪問歯科を活用することで、効果的に改善できます。
訪問歯科では、専門的な検査やリハビリテーションを自宅で受けることができ、患者さんに合った治療を提供します。
自宅でできるトレーニングを組み合わせることで、嚥下機能の維持と改善が期待でき、誤嚥のリスクを減らすことができます。
定期的なリハビリと適切なケアを受けることが、嚥下障害を改善するために非常に重要です。
 
大阪市鶴見区の歯医者「みどり歯科」では、訪問歯科診療を積極的にお受けしております。
電話一本いただければ、すぐ伺えるよう心がけております。
診療にかかわる交通費等はいただいておりません(訪問料・送迎料無料)、お気軽にご連絡ください。
 

訪問可能エリア
当院より半径16キロ以内が訪問可能エリアとなります。
大阪市全域(北区 都島区 福島区 此花区 中央区 西区 港区 大正区 天王寺区 浪速区 西淀川区 淀川区 東淀川区 東成区 生野区 旭区 城東区 鶴見区 阿倍野区 住之江区 住吉区 東住吉区 平野区 西成区)
東大阪市全域
八尾市全域
門真市全域
守口市全域
摂津市全域
大東市全域
吹田市全域
四條畷市全域
堺市(一部の地域)
松原市(一部の地域)
藤井寺市(一部の地域)
豊中市(一部の地域)
茨木市(一部の地域)
枚方市(一部の地域)
池田市(一部の地域)
柏原市(一部の地域)
藤井寺市(一部の地域)
交野市(一部の地域)

まずはお気軽にお電話にてご相談ください。
 

監修:みどり歯科
院長 金城 瞬(きんじょう しゅん)
経歴
平成17年 大阪歯科大学卒業
平成18年 大阪市内の4つの歯科医院で歯科統括責任者
令和6年 みどり歯科 開業

学会・所属団体
大阪府歯科医師会
日本歯科医師会
​鶴見区歯科医師会
日本糖尿病協会
​日本訪問歯科協会

関連記事