奥歯の部分入れ歯は保険と自費でどう違う？種類やメリット、注意点

奥歯を失ってしまったとき、多くの方が「部分入れ歯」による治療を選択肢のひとつとして考えます。部分入れ歯には、保険が適用されるものと自費で作製するものがあり、それぞれに特徴や使われる素材、見た目、装着感などに違いがあります。特に奥歯は、噛む力が大きくかかる部位であり、入れ歯の安定性や耐久性が求められる部分です。そのため、自分に合った部分入れ歯を選ぶことが、長期間使い続けるためにはとても大切です。
今回は、奥歯の部分入れ歯にどんな種類があるのか、保険と自費でどう違うのか、メリット・デメリットや選ぶ際の注意点について解説します。

1. 奥歯に使用できる部分入れ歯にはどんな種類がある？

奥歯に使用できる部分入れ歯には、大きく分けて保険が適用されるものと、自費で作製するものの2種類があります。それぞれに使われる素材や仕上がり、見た目や装着感に違いがあります。

＜保険適用の部分入れ歯＞

保険診療で作製される部分入れ歯は、「レジン床義歯（プラスチック製）」と呼ばれる素材を使用します。金属のバネ（クラスプ）で残っている歯に固定する仕組みで、比較的安価に作ることができます。ただし、床部分が分厚くなる傾向があり、違和感を感じる方も少なくありません。また、金属のバネが見えることで見た目が気になるという声もあります。

＜自費診療の部分入れ歯＞

自費診療では、使える素材やデザインに幅があり、患者さんの希望や噛み合わせに合わせて細かく調整が可能です。例えば、床部分に金属を使って薄く仕上げる「金属床義歯」や、バネのない「ノンクラスプデンチャー」などがあります。これらは見た目に配慮された仕上がりで、薄く設計できるタイプや、金属アレルギーに配慮した素材も選べる点が特徴です。

＜ 保険と自費の主な違いまとめ＞

・素材の選択肢：保険はレジン、自費は金属や樹脂など多様
・見た目：保険はバネが見える、自費は目立ちにくいデザインが選べる
・費用：保険は低価格、自費は高額になるが選択肢が広がる

自費の入れ歯は費用が高くなりますが、その分自分の希望やライフスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。

2. 部分入れ歯のメリットとデメリット

部分入れ歯は、奥歯を失ったときの治療法として広く使われていますが、メリットだけでなく、使用する際の注意点もあります。

＜部分入れ歯の主なメリット＞

・取り外しができる：清掃や手入れがしやすく、衛生管理がしやすい
・比較的低コスト：特に保険診療の場合、他の治療法と比べて費用負担が軽い
・外科処置が不要：インプラントと違って手術が不要で、体への負担が少ない
・複数の歯を同時に補える：1本だけでなく複数の歯を一度に補うことができる

＜部分入れ歯の主なデメリット＞

・慣れるまで時間がかかる：最初は異物感や話しづらさ、噛みにくさを感じることがある
・バネの見た目が気になる：特に保険の入れ歯は金属のバネが見えることがある
・残っている歯への負担：バネをかける歯に力がかかり、場合によっては歯を傷めてしまうこともある
・定期的な調整が必要：入れ歯は時間とともにフィット感が変化し、定期的な調整が欠かせない

スムーズに食事をするためには、噛み合わせや装着時の感覚も考慮する必要があります。どのタイプを選ぶかによって、日常生活のストレスの有無が大きく変わる可能性があります。

3. 奥歯の部分入れ歯を選ぶときの注意点

部分入れ歯を選ぶ際には、見た目や費用だけでなく、残っている歯への影響や日常のケアのしやすさなど、多面的な視点が必要です。

①残っている歯への負担を考慮する

部分入れ歯は、バネを使って周囲の歯に固定されます。この固定方法は、支えとなる歯（支台歯）に継続的に力がかかるため、状態によっては支台歯がぐらついたり、むし歯や歯周病の原因になったりすることがあります。とくに支台歯がすでに弱っている場合は、慎重な判断が必要です。

➁ケアやメンテナンスのしやすさを重視

入れ歯は取り外しができる反面、正しく洗浄しないと細菌が繁殖しやすくなることがあります。また、定期的に調整を行わないと、ズレや違和感が出てしまい、口内炎や痛みを引き起こすケースもあります。メンテナンスのしやすさや、自分の生活リズムに合ったケア方法を選ぶことが重要です。

➂見た目と機能性のバランスを検討する

保険の入れ歯はコストを抑えられる一方で、見た目に金属バネが目立つケースがあります。自費診療では目立たない設計も選択できますが、費用は高くなります。自分にとってどこまで見た目を重視するか、どこまでの機能性を求めるかを整理しながら選択するのがポイントです。

④歯科医師との相談を重ねる

口の状態や生活背景は人それぞれ異なります。自分に合った入れ歯を選ぶには、複数の選択肢を提示してくれる歯科医師と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

4. 大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科の訪問診療でできる入れ歯治療

《みどり歯科の訪問診療》

➀訪問診療・送迎に要する交通費無料

みどり歯科では訪問歯科診療に加え、医院までの送迎も行っております。
いずれの場合も診療に要する交通費はいただいておりません。
お電話1本ですぐにお伺いできるよう心がけておりますのでお気軽にご相談ください。

➁可能な限り院内と同レベルの訪問機材

訪問先でも可能な限り同レベルの治療を施せるように機材を取り揃えています。

訪問診療は、入れ歯に関するお悩みを抱えながらも通院が困難な方にとって、大きな助けとなる方法です。
みどり歯科では、通院が難しい方にも訪問診療を通じて丁寧な入れ歯治療を提供し、より良い口腔環境を提供することを目標としております。

まとめ

奥歯の部分入れ歯には、保険と自費それぞれにメリットと注意点があります。保険適用では費用を抑えつつ一定の機能性が得られますが、自費診療では見た目や装着感、耐久性の面で優れた選択肢が広がります。入れ歯は見た目だけでなく、残っている歯への影響や日常のケアのしやすさなども踏まえて選ぶことが大切です。部分入れ歯でお悩みの方は、信頼できる歯科医師と相談しながら、長く使える治療を選びましょう。

大阪市鶴見区で入れ歯や訪問歯科診療についてお悩みの方はみどり歯科までお問い合わせください。

大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科は、患者さん一人ひとりの症状やご要望を伺いながら診断、治療を行う事を大切にしており、患者さんにとっての「地域のかかりつけ医」を目指しています。
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