摂食嚥下障害とは？現れる症状と早期発見のためのポイントを解説

1. 摂食嚥下障害とは？

摂食嚥下障害は、食べものや飲みものを安全に飲み込むことが難しくなる状態を指します。飲み込みの動作は複数の筋肉と神経が連携して行われており、そのどこかに異常があるとスムーズに飲み込めなくなります。

①摂食嚥下の5つの段階

摂食嚥下は「認知期」「準備期」「口腔期」「咽頭期」「食道期」の5段階で構成されています。どの段階に問題があるかで、症状や対応方法が異なります。

②認知期・準備期の障害

食べものを見て食べようとする意欲が湧かない、または口に運ぶ動作がうまくできないなど、認知機能や手の動きに関連する障害が起こることがあります。脳の病気や加齢による影響も大きいです。

③口腔期の障害

食べものを噛み砕き、唾液と混ぜて飲み込みやすくする過程で問題が起きる状態です。舌の動きが低下すると、噛み砕いた食べものを喉の奥へ送るのが難しくなります。

④咽頭期・食道期の障害

飲み込む力が弱くなると、食べものが気管に入りやすくなり、「誤嚥（ごえん）」が起きることがあります。誤嚥は肺炎の原因にもなり、特に高齢者では注意が必要です。

⑤摂食嚥下障害が起こる主な原因

脳卒中、パーキンソン病、認知症、口腔内の筋力低下、加齢などが主な要因です。全身の病気だけでなく、入れ歯の不具合や口の乾燥など、身近な要因も関係します。

摂食嚥下障害は、栄養不足や誤嚥性肺炎のリスクにもつながります。こうしたリスクを減らすためにも、早期に気づいて適切な対応を行うことが大切です。

2. 摂食嚥下障害はどんな症状が見られる？

摂食嚥下障害では、食事中や食後に特有の症状が現れることがあります。初期段階では見逃されやすいものもあるため、日常の中での小さな変化に気づくことが重要です。

①むせや咳こみ

食事中や水分摂取時にむせる、咳こむといった症状は典型的です。特に、食事のたびに咳が出る場合は注意が必要です。

②声の変化

飲み込んだ後に声がかすれる、ガラガラとした声になる場合は、喉に食べものや唾液が残っているサインです。

③食事時間が長くなる

食べるのに時間がかかる、途中で疲れて食べきれないといった場合も摂食嚥下障害の可能性があります。噛む力や舌の動きが低下していることが考えられます。

④食べこぼしや口の中に残る

食べものが口からこぼれる、あるいは飲み込んだつもりでも頬の内側に残っていることがあります。これは口腔内の筋力が弱っている可能性があります。

⑤体重減少や発熱

食事量の減少による栄養不足や、誤嚥（ごえん）によって起こる誤嚥性肺炎が原因で発熱が見られることもあります。これらは進行した摂食嚥下障害で起こりやすい症状です。

⑥口腔内の乾燥

唾液の分泌が減ると、食べものをまとめて飲み込みにくくなります。加齢や薬の副作用が原因となる場合もあります。

摂食嚥下障害の症状は、一見すると年齢による変化に見えることもありますが、放置すると健康全体に影響を及ぼす可能性があります。小さな変化を見逃さず、早めに歯医者などの医療機関へ相談することが推奨されます。

3. 摂食嚥下障害の早期発見のためのポイント

摂食嚥下障害は、早期に気づいて対応することで重症化を防げる可能性があります。家庭や介護の現場でも、日常の中で気づけるサインや予防の工夫を知っておくことが大切です。

①食事中の観察ポイント

食事中にむせる、咳こむ、飲み込みに時間がかかるといった様子がないかを観察しましょう。特に、水やお茶などさらさらした飲みものを飲んでむせるようであれば、嚥下（えんげ）機能の低下が考えられます。毎回でなくても、頻度が増えているときは注意が必要です。

②食後の変化に注目する

食後に声がかすれる、ガラガラした声になる、のどに違和感を訴えるなどは、誤嚥（ごえん）が起きているサインかもしれません。また、食後の疲労感やだるさも、食べる動作に負担がかかっている証拠です。

③医療機関への早期相談

むせる回数が増えた、体重が減ったなどの変化が見られたら、早めに医療機関に相談しましょう。歯医者では、口腔内の状態や筋力低下の有無を確認し、必要に応じて嚥下機能評価やリハビリの提案が行われます。

摂食嚥下障害は、早期発見と継続的なケアが重要です。家庭での気づきと専門的なサポートを組み合わせることで、食べる楽しみを長く続けられる可能性があります。

4. 大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科の訪問診療でできる入れ歯治療

入れ歯の調整や新しい入れ歯の作製が必要だと感じていても、通院が困難でお悩みの方には、訪問歯科診療をご利用いただくことができます。
訪問診療で対応できる入れ歯治療は幅広く、調整はもちろん、新しい入れ歯作製のための型取りもご自宅で対応します。
また、入れ歯が破損した場合の修理や日常のメンテナンスも訪問診療でサポートしているため、通院が難しい方でも通院と同レベルの治療を受診することが望めます。

《みどり歯科の訪問診療》

➀訪問診療・送迎に要する交通費無料

みどり歯科では訪問歯科診療に加え、医院までの送迎も行っております。
いずれの場合も診療に要する交通費はいただいておりません。
お電話1本ですぐにお伺いできるよう心がけておりますのでお気軽にご相談ください。

②充実した訪問機材

訪問先でも可能な限り同レベルの治療を施せるように機材を取り揃えています。

訪問診療は、入れ歯に関するお悩みを抱えながらも通院が困難な方にとって、大きな助けとなる方法です。
みどり歯科では、通院が難しい方にも訪問診療を通じて丁寧な入れ歯治療を提供し、より良い口腔環境を提供することを目標としております。
大阪市鶴見区や城東区関目で入れ歯治療・訪問歯科診療を検討されている方はみどり歯科までご連絡ください。

 

みどり歯科の訪問診療 対象エリア
当院より半径16キロ以内が訪問可能エリアとなります。
大阪市全域（北区 都島区 福島区 此花区 中央区 西区 港区 大正区 天王寺区 浪速区 西淀川区 淀川区 東淀川区 東成区 生野区 旭区 城東区 鶴見区 阿倍野区 住之江区 住吉区 東住吉区 平野区 西成区）
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枚方市（一部の地域）
池田市（一部の地域）
柏原市（一部の地域）
藤井寺市（一部の地域）
交野市（一部の地域）

まとめ

摂食嚥下障害は、単なる「むせやすさ」ではなく、健康や生活の質に関わる大切なサインです。むせる・咳こむ・食べこぼすといった小さな変化を見逃さず、気になることがあれば早めに相談することが推奨されます。口腔内を清潔に保ち、日常的な訓練や適切な食事姿勢を意識することで、機能の維持に役立つ可能性があります。
摂食嚥下障害に関して気になる症状がある方は、大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科までお問い合わせください。