加齢や歯の病気、外傷などにより歯を失ってしまった場合、その機能を補う方法の一つが「入れ歯」です。入れ歯には「保険適用の入れ歯」と「自由診療の入れ歯」の2種類があり、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それぞれの入れ歯には、素材や使用感、見た目、費用面での違いがあるため、自分のライフスタイルや希望に合った選択が重要です。今回は、保険と自由診療の入れ歯の違いから、種類や特徴、費用の目安まで、解説していきます。
1.保険と自由診療の入れ歯の違いとは
入れ歯は大きく「保険診療」と「自由診療」の2種類に分けられます。この違いは主に「素材」「見た目」「フィット感」「費用」の4点に集約されます。
①使用できる素材の違い
保険診療では、国が定めた範囲の素材のみ使用が認められており、レジン(プラスチック)のみが基本です。一方、自由診療では金属やシリコンなど、使用できる素材の種類が多く、患者さんの希望やニーズに応じた選択が可能です。
②見た目の自然さ
保険の入れ歯は、使用する素材や設計に一定の基準があるため、設計の自由度に制限があり、金属のバネが見える設計になることもあります。自由診療では見た目に配慮した設計が可能で、金属を使わない「ノンクラスプデンチャー」など、金属部分が外から見えにくい設計のタイプも選べます。
③装着時のフィット感
保険の入れ歯は、設計に制限があるためフィット感に個人差があります。自由診療では、個々の口腔内の状態に合わせた設計が行われることが多く、より快適な装着感を目指します。
④費用の違い
保険診療は3割負担のため、数千円から1万円前後と比較的低価格で済みます。自由診療は全額自己負担のため、数万円から数十万円と高額になる場合がありますが、選べる選択肢が豊富です。
どちらが良いかは一概には言えず、求める性能や見た目、費用面とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
2.保険診療の入れ歯の種類・特徴・費用
保険診療で作製する入れ歯は、費用を抑えられる点がメリットです。ただし、使用できる素材や設計に制限があるため、以下のような特徴があります。
<種類>
・レジン床義歯:プラスチック製の入れ歯で、最も一般的
・金属バネ付き部分入れ歯:周囲の歯に金属のバネ(クラスプ)で固定するタイプ
・総入れ歯:すべての歯を失った場合に使用される
<特徴>
・使用できる素材が限られ、基本的にレジン(プラスチック)が主流
・強度を確保するために厚みが必要になることがあり、人によっては装着時に違和感を感じる場合がある
・部分入れ歯では金属のバネ(クラスプ)が見えることがあり、見た目が気になる場合がある
・修理しやすく、保険適用内で再作製が可能
・製作期間が比較的短く、一般的には2〜3週間で完成することが多い
<費用>
健康保険適用により、自己負担3割の場合 約5,000円〜15,000円前後(※部位や本数、材料費により変動)
3.自由診療の入れ歯の種類・特徴・費用
自由診療の入れ歯は、素材や設計の選択肢が広く、見た目や機能に配慮した設計が可能です。自分に合った入れ歯を作りたい方にとって、素材や設計の自由度が高く、見た目や使用感への配慮が可能な点が特徴です。
<種類>
・ノンクラスプデンチャー:金属バネのない樹脂製の部分入れ歯
・金属床義歯:床部分に金属(コバルトクロム、チタンなど)を使用した入れ歯
・シリコン義歯:歯ぐきにやさしい柔らかいシリコン素材の入れ歯
・インプラントオーバーデンチャー:インプラントを土台にした取り外し式の入れ歯
<特徴>
・審美性を重視した設計が可能で、金属バネがないため見た目に配慮した設計
・金属床は薄く、軽くて耐久性があり、熱伝導性も高い
・シリコン義歯はクッション性があり、歯ぐきへの負担を軽減しやすい
・インプラントを土台にすることで、通常の取り外し式入れ歯よりも固定力が増すことがあります
<費用>
・部分入れ歯:約10万円〜30万円
・総入れ歯:約20万円〜50万円以上
・インプラント併用型:別途インプラント費用が加算される場合がある
4. 大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科の訪問診療でできる入れ歯治療
入れ歯の調整や新しい入れ歯の作製が必要だと感じていても、通院が困難でお悩みの方には、訪問歯科診療をご利用いただくことができます。
訪問診療で対応できる入れ歯治療は幅広く、調整はもちろん、新しい入れ歯作製のための型取りもご自宅で対応します。
また、入れ歯が破損した場合の修理や日常のメンテナンスも訪問診療でサポートしているため、通院が難しい方でも通院と同レベルの治療を受診することが望めます。
《みどり歯科の訪問診療》
➀訪問診療・送迎に要する交通費無料
みどり歯科では訪問歯科診療に加え、医院までの送迎も行っております。
いずれの場合も診療に要する交通費はいただいておりません。
お電話1本ですぐにお伺いできるよう心がけておりますのでお気軽にご相談ください。
➁可能な限り院内と同レベルの訪問機材
訪問先でも可能な限り同レベルの治療を施せるように機材を取り揃えています。
訪問診療は、入れ歯に関するお悩みを抱えながらも通院が困難な方にとって、大きな助けとなる方法です。
みどり歯科では、通院が難しい方にも訪問診療を通じて丁寧な入れ歯治療を提供し、より良い口腔環境を提供することを目標としております。
5. まとめ
保険診療と自由診療の入れ歯には、素材や見た目、使用感、費用に違いがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の希望やお口の状態に合わせて適切な選択をすることが大切です。
大阪市で入れ歯治療についてお悩みの方は、大阪市鶴見区の歯医者 みどり歯科までお問い合わせください。みどり歯科では、患者さんのご要望に寄り添い、丁寧なカウンセリングでサポートいたします。
※当院より半径16キロ以内が訪問可能エリアとなります。
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監修:みどり歯科
院長 金城 瞬(きんじょう しゅん)
経歴
平成17年 大阪歯科大学卒業
平成18年 大阪市内の4つの歯科医院で歯科統括責任者
令和6年 みどり歯科 開業
学会・所属団体
大阪府歯科医師会
日本歯科医師会
鶴見区歯科医師会
日本糖尿病協会
日本訪問歯科協会